スピードという強力な武器
操作のスピードを考えると、マウスを移動させてボタンをクリックするよりも、キーボードからコマンドを入力した方が良い。
繰り返しになりますが、これが当サイトの基本的なスタンスです。
これはもちろん私の個人的な意見でしかないので、絶対に正しい意見という訳でもないですけども。
とは言え、1人のプロとして長い期間オートキャド(AutoCAD)使って来た中で出した結論です。
だからある程度は正解に近いと思っています。
私のマウス操作が圧倒的に遅いという可能性もありますけど、自分の廻りを見る限りそんなことはなさそうです。
カスタマイズをする前段階として、どんな方向性で使いやすくしていくのかの方針は、これで何となくは掴めてきました。
具体的なやり方は別のカテゴリで詳しく説明していくとして、まずはカスタマイズの概要について簡単にまとめてみましょう。
なぜキーボードの方が早いのか
オートキャド(AutoCAD)のカスタマイズについて色々と説明するつもりなのに、前回は少し違う話をしてしまいました。
ベテランになればなる程、自分流のやり方が身についてくるので、作業がスムーズになっていく。
これは非常に良いことですよね。
しかしそれと同時に、その自分流のやり方に縛られがちになる為、それ以上のスキルアップが難しくなっていく。
この状況を前回は「頭が固くなる」と表現しました。
これはもうコインの表と裏のように、慣れて来て操作がスムーズになるのとセットで出てくる状態なんです。
私自身も結構気をつけていますけど、無意識にそうした状態になってしまうので怖さを感じます。
オートキャド(AutoCAD)ベテランであれば、一定の水準以上のスキルを持っている場合がほとんど。
だから今現在のやり方に特に不満を感じないようになる、というのも問題なのだと思います。
現状に不満を感じていないと、それを解決しようと頑張ることもしないですから、常に昨日と同じやり方を続けることになります。
まあ水準を大きく超えたレベルで使いこなしていれば、そこで進歩が終わっても良いんじゃないかとも思いますけど……
まあ難しい問題ですよね。
経験を積んだ方が陥る罠
オートキャド(AutoCAD)を効率よく操作する為には、マウスを使った操作とキーボードを使った操作を組み合わせるのがお勧めです。
まあこの意見は別に驚くようなものでは全然なくて、ごく普通と言っても良いくらいのやり方だとは思いますが……
それでも、オートキャド(AutoCAD)のスキルをもっと高めたいと思っている方ならば、この意見が役に立つはず。
そんなことを考えながら、今この文章を書いています。
もし読んでいる方がオートキャド(AutoCAD)の上級者で、そうしたやり方を既に実践している方だったら……
もっと良いやり方があるのに、という感じで、私がお勧めするやり方に違和感を感じる場合もあるでしょう。
それでも、他の人の操作方法がヒントになることは多いので、少しでも役に立つ内容があれば良いなと思っています。
今回は少し話がそれてしまいますけど、オートキャド(AutoCAD)上級者が陥りやすい状態について少し考えてみます。
優れた部分を選んで使う
オートキャド(AutoCAD)をカスタマイズする前段階の話として、実際にどんな操作方法があるのかを知っておく。
前回まではそんな流れで話を進めて、マウスを使った操作方法と、キーボードを使った操作方法の特徴を紹介してきました。
それぞれのやり方に特徴があるので、出来るだけ「良いトコ取り」をするのが効率化のポイント。
オートキャド(AutoCAD)を使いこなす為に私が伝えたい内容を簡単に表現すると、大体そんな説明になります。
それぞれの良い部分を選んで使う訳ですから、それぞれの特徴を知っている必要があるのは当然のことですよね。
今回はもう少し具体的に、マウスとキーボードをどのように組み合わせていくかについて考えてみましょう。
キーボードを使う場合の特徴
前回はオートキャド(AutoCAD)を操作する手段のひとつ、マウスを使った場合の特徴を挙げてみました。
感覚的に分かりやすいく、なおかつ高度な機能を使うことも可能。
これが大きなメリットでしたが、画面上にボタンを並べてクリックする操作が、必ずしも便利という訳ではない、というデメリットもありました。
ただし……
普通にオートキャド(AutoCAD)を使って図面を描く場合、ボタンをクリックする操作が必ずしも不便という訳ではありません。
そうではなくて、もっと高い次元でスピード重視の操作をしたい時に、マウスを使うのがベストではないだけの話です。
とは言え、プロとしてオートキャド(AutoCAD)を使うのなら、操作出来るだけで満足するべきじゃないのも事実。
当サイトで「少しでも効率よく」という言葉が出るのは、操作出来る事と使いこなすことが同じではないからです。
ということで、少しでもオートキャド(AutoCAD)を便利に使いこなす為に、今回はキーボードを使った操作について考えてみましょう。