コマンドマクロの使い道は多岐にわたる

サンプルコマンドマクロの2つめとして、前回は原点(0,0)を基点にした基点コピーの作成を考えてみました。

コマンドの流れを確認して、それを実際のキーボードから入力するキーに置き換えてみた。

前回はそこまでの流れを説明して、とりあえず以下のようなキーボード入力になることが分かりました。

1.実行中のコマンドをキャンセル → 「Esc」+「Esc」

2.基点コピーコマンドの実行 → COPYBASE+「Enter」

3.基点を指定 → 0,0+「Enter」

4.オブジェクトを選択 → 画面上から選択

5.クリップボードにコピー完了

これをコマンドマクロとして1つにする為には、「Esc」や「Enter」キー入力などを特殊文字に置き換える必要があります。

とは言っても、この手順は前回のコマンドマクロでも同じような説明をしているので、特に問題はないと思っています。

前回の説明を読んでいる方であれば、自分でコマンドマクロを作ってみることに挑戦してみることをお勧めします。

そんなに難しくないですから。


■原点基点コピーのコマンドマクロ

まずは一連のキーボードからの入力を順番に並べていくと、以下のような入力順序になります。

「Esc」「Esc」COPYBASE「Enter」0,0「Enter」

前回紹介したストレッチコマンドと、基本的な考え方はほとんど同じですから、特にコレで違和感はないと思います。

以前も書いたように、コマンドマクロで特殊なキーボード入力をする際には、特殊文字と呼ばれる記号が用意されています。

「Esc」キー → ^C

「Enter」キー → ; 又は ^M

それぞれの特殊キー入力部分に、コマンドマクロの特殊文字を割り当ててみると、こんな感じです。

^C^C_COPYBASE;0,0;

書いてみると非常にシンプルなコマンドマクロになりました。

 

■原点を挿入点で貼り付け

ついでに、こうした基点コピーしたオブジェクトを、原点(0,0)を基点にして貼り付けるコマンドマクロも紹介しておきましょう。

コマンドの流れは基点コピーとほぼ同じで、以下の通りです。

1.実行中のコマンドをキャンセル → 「Esc」+「Esc」

2.貼り付けコマンドの実行 → PASTECLIP+「Enter」

3.挿入点を指定 → 0,0+「Enter」

これを同じ手順でコマンドマクロ化すると……

^C^C_PASTECLIP;0,0;

という感じになります。

どれもそんなに難しくないコマンドマクロなので、アイデアが浮かんだら色々と作ってみることをお勧めします。