クイックアクセスツールバーは、上書き保存や名前を付けて保存など、ファイル操作を中心に設定すると良い。
もちろんこれは私の個人的な意見ですが、前回はそんな使い方を紹介させてもらいました。
私も一時期は上書き保存を「Ctrl+S」で使っていましたが、作図コマンドと同じような操作というのがしっくり来ませんでした。
また、「元に戻す」コマンドも初期設定の「Ctrl+Z」を使っていて、戻しすぎることが結構ありました。
これはもう慣れというしかない問題かも知れないですけど、しばらく使っても慣れなかったんですよね。
そういう訳で、私はファイル操作関連のコマンドと「元に戻す」「やり直し」、そして印刷コマンドをクイックアクセスツールバーに設定しています。
あとは画層管理系の機能もここに入れていますが、これは現在の画層が何かを知りたいという目的もあります。
このように、クイックアクセスツールバーの並びは自分が使いやすいよう自由に変えられるんです。
今回はその具体的なやり方を説明していきます。
■まずはデフォルト
一番簡単な設定方法は、クイックアクセスツールバーの右側にあるこのボタンをクリックすること。
逆三角みたいなボタンをクリックすると、以下のようなコマンドリストが表示されます。
このリストには、あらかじめオートキャド(AutoCAD)側が用意したコマンドが幾つか記載されています。
まあこのリストに記載されているコマンドが適切なのか? という話もあるんですけど……
とにかく幾つかのコマンドは最初から用意されている状態です。
このリストを見る限りは、オートキャド(AutoCAD)側もファイル操作などの機能を想定しているみたい。
まあ「レンダリング」などもありますけど、レンダリングも1日に200回とか使うコマンドじゃないですからね。
機能名の左側にチェックが入っていれば、クイックアクセスツールバーに表示されるようになっています。
■コマンドの追加
このリストの中から、プロパティコピーをクイックアクセスツールバーに表示しておこうと思ったら、そのコマンド名をクリックします。
そうするとリストはすぐに閉じられて、クイックアクセスツールバーに指定したコマンドが追加されました。
設定はこれで完了なので、とても簡単ですよね。
ただしこの手軽な設定は、当たり前の話ですけど、オートキャド(AutoCAD)側が用意したコマンドだけにしか通用しません。
クイックアクセスツールバーに寸法スタイル設定を表示させたい、と思ったらもう少し違う方法が必要です。
まあリストの下の方に「その他のコマンド」ボタンがあるので、そこをクリックするだけなんですけど……
それでも一覧からチェックを入れるより少しは複雑なので、その他のコマンドについては次回に詳しく説明をします。