さて、オートキャド(AutoCAD)のコマンドを実行する手段のひとつとして、ツールバーについて今まで色々と説明をしてきましたが……
そろそろツールバーについての話はまとめておき、もっと別のやり方の話題に進むタイミングかも知れません。
オートキャド(AutoCAD)のカスタマイズで私が伝えたいのは、ツールバーの設定方法だけではありません。
もちろんツールバーの使い方も大事ですけど、仕事で効率よく使う為には、もっと進んだやり方を勧めたい。
そう思っています。
そうした話をする為には、まず基本知識として、ツールバーのカスタマイズを知っておく必要がある訳です。
ツールバーを便利にカスタマイズするだけでも充分に便利ですが、もっと効率の良いやり方もあるので……
ということで、今回はツールバーに設定しておきたいコマンドの種類を、大まかな分類と一緒に紹介をしておこうと思います。
そして、その具体的な例も合わせて紹介するので、ツールバーのカスタマイズをする際の参考にして頂ければ嬉しいです。
■ツールバーに配置するコマンド
ツールバーに設定しておきたいコマンドの種類は、大きく分けて以下のような3種類のコマンドがあります。
1.クリックするとさらにメニューが出るコマンド
2.頻繁には実行しないけど重要なコマンド
3.コマンドマクロを使用してカスタマイズしたコマンド
これらのもう少し詳しい説明と、具体的なコマンドの例について、これから個別に説明をしてみます。
●クリックするとメニューが出るコマンド
まあこれは読んだ通りの意味でしかないんですけど……
マウスをクリックするとメニューというか一覧が出て来て、そこからさらにクリックが必要なコマンド。
そういうコマンドはキーボードで代用することが難しいので、積極的にツールバーへ配置するべきです。
例えば、画層切り替えとか現在の色や線種の切り替えなど、オートキャド(AutoCAD)が用意している設定を切り替える機能。
これらは表示される一覧からマウスを使って選ぶ方が、単純で分かりやすい場合が結構あります。
●頻繁には実行しないけど重要なコマンド
これも読んだ通りですが、作図系のコマンドみたいな頻度で実行はしないけど、もっと重要なコマンド。
まあ要するにファイル操作系のコマンドなどで、もっと具体的な機能を挙げていくと、以下のようなコマンドです。
・上書き保存
・名前を付けて保存
・開く
・元に戻す
・やり直し
・印刷プレビュー
・印刷
・名前削除
これらのコマンドはそれほど頻繁に使わないので、作業効率だけを重要視しなくても良いんじゃないかと思います。
キーボードの場合は押し間違いが怖いので、多少時間が余分に掛かったとしても、確実に実行したいコマンド。
そういうコマンドを実行する際には、ボタンをクリックする操作の方が確実、という考え方です。