前回はオートキャド(AutoCAD)の操作方法のひとつ、フルコマンド入力のデメリットを紹介しました。
ちょっと話が長くなってしまったので今回に続いた訳ですけど、メリットよりもデメリットの説明の方が長いとか。
なんだか文句だけはいくらでも出てくる人みたいで、ちょっと書きすぎたかなという気もします。
職場でもそういう人っていますよね、やたら文句を言ってくるのに、いざ一緒に仕事をするとそれほどでもない人。
私がそういう人である可能性もあるので、これ以上書くことはやめておくことにしましょう。
自分の評価と周囲の評価が一緒というのは幻想ですから。
と、そんな話はさておき、今回もフルコマンド入力のデメリットについて書いていくことにします。
■フルコマンド入力のデメリット
前回は以下の2点を紹介しましたが、どちらも「作図スピードアップになり得ない」という理由が大きいです。
・コマンド入力の手間が大きい
・タイプミスが許されない
私は特にタイプミスが多いので、フルコマンド入力でオートキャド(AutoCAD)を使うと困ったことになります。
きっと「そのようなコマンドはありません」の出現率が、人と較べても非常に高い状態になるはず。
だからこそフルコマンド入力を使わない訳ですが、最後のデメリットも上記2点と似たような内容です。
●全角入力の切替が手間
日本で使うパソコンの中には、当然の話ですが、日本語入力機能が用意されています。
アルファベット26文字の組み合わせだけで全てが済む、というのは効率が良さそうな気がしますが……
実際には膨大な数の漢字があって、それにひらがなとカタカナがセットになっている訳です。
だから、キーボードから文字を入力する際には「今日本語を入力しているかどうか」という設定があります。
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おっと、その切替をきちんとやらないと、日本語を入力しようとしたのに上記のような状態になってしまいます。
こうしたちょっと不便な状態と同じような状態が、オートキャド(AutoCAD)でも発生するんです。
基本的にオートキャド(AutoCAD)のコマンド入力は全て半角入力で行う、というお約束があります。
だからそれを無視して、コマンドラインに全角入力をしても、やっぱり以下のような冷たい対応に。
全角入力をする場合には、入力した後で日本語変換という作業が発生するので、実際に「LINE」と入力するとこうなりますが……
移動コマンドの「MOVE」もこの通り。
だからオートキャド(AutoCAD)でコマンド入力をする際には、まず半角入力モードにしておく必要があるんです。
だったらずっと半角にしておけば良いじゃないか。
そんな声が聞こえて来そうですけど、図面上の文字を入力する際には絶対に日本語を使います。
図面の種類によってどんな文字を記入するかは大きく違いますが、「1階平面図」など、説明をするのに日本語は必要不可欠なんです。
だから図面を描いている時には、全角(日本語)入力と半角入力をいったり来たりして操作することになります。
その切り替え手間と、全角のままコマンド入力をして「もう゛ぇ」になってしまう時間の無駄。
これがフルコマンド入力のもうひとつのデメリットです。