コマンドマクロの特殊文字とは、通常のキー入力ではなく、ちょっと特殊なキー入力をする為に用意された文字です。
例えば「Enter」キーを入力するとか、「Esc」キーを入力するなどは、そのままキーの名前を入力してもダメなんです。
それでは、キーボード上で「Enter」と入力しただけの話で、オートキャド(AutoCAD)のコマンドを実行することは出来ません。
上図のような結果になる例については前回紹介しましたから、今回はそんな特殊文字の一覧を紹介します。
今回紹介するのは特殊文字の一覧で、よく使う特殊文字も、そうでもない特殊文字も並べて書いています。
この中でよく使う特殊文字については、後で改めて使い方を紹介しますが、まずは一式とその効果をサラッと見ていきましょう。
■コマンドマクロの特殊文字
オートキャド(AutoCAD)が用意している、コマンドマクロで使える特殊文字は以下の通りです。
当サイトでは少しでも読みやすいように、以下のリストを全角で記入しますが、通常は半角入力になるのでそこだけは注意です。
; → [Enter]を入力
^M → [Enter]を入力
^I → [Tab]を入力
[空白スペース] → スペースを入力
(コマンド後のスペースは[Spacebar]キー入力)
¥ → ユーザ入力の要求状態をつくる
. → UNDEFINE[名前削除]コマンドによって無効にされている組み込み AutoCAD コマンドでも使用できるようにします
_ → 後続のコマンドとオプションを翻訳
=* → 現在のトップレベルのイメージメニュー、プルダウンメニュー、またはショートカットメニューを表示
*^C^C → 別のコマンドが選択されるまでコマンドを繰り返し
$ → 条件付きDIESELマクロ式($M=)を導入
^B → スナップのオン/オフを切り替え([Ctrl]+[B])
^C → アクティブなコマンドをキャンセル([ESC]と同等)
^D → UCSのオン/オフを切り替え([Ctrl]+[D])
^E → 次のアイソメ平面を設定([Ctrl]+[E])
^G → グリッドのオン/オフを切り替え([Ctrl]+[G])
^H → バックスペースを入力
^O → 直交モードのオン/オフを切り替え
^P → MENUECHOのオン/オフを切り替え
^Q → すべてのプロンプト、ステータスリスト、プリンタへの出力をエコー([Ctrl]+[Q])
^R → コマンドのバージョン対応のオン/オフを切り替え
^T → タブレットモードのオン/オフを切り替え([Ctrl]+[T])
^V → 現在のビューポートを変更
^Z → コマンドの終端での[Spacebar]の自動追加を抑止する null文字として使用
特殊文字に関してはこんな感じで、途中には読んでも意味不明な特殊文字もあったかと思います。
でも、実際にはそこまで意味不明な特殊文字は使わないので、次回はよく使う特殊文字とその使い方を解説していきます。