新しいコマンドの中身

今まで何回かに分けて、コマンドマクロのサンプルとして幾つかの機能を作ってみました。

コマンドの流れから考えて、それをキーボード入力順に並べて、最後にコマンドマクロの特殊文字に置き換えていく。

この手順を覚えれば、後は作図中に思いついたコマンドマクロを試しに作ってみることが手軽になってきます。

実際の手順があまりにも面倒だと、せっかくアイデアが浮かんでも、煩わしさが勝ってしまう可能性が高くなります。

しかしある程度手軽に出来るようだと、アイデアが浮かんだらすぐにやってみるというスピード感が生まれます。

この違いは非常に大きいので、是非ともコマンドマクロを作成する流れを覚えてしまいましょう。

こうしたコマンドマクロ作成の流れを覚えたら、後は実際にオートキャド(AutoCAD)でコマンドをカスタマイズすることになります。

コマンドの順番を確かめながら作成したコマンドマクロは、実際にそのマクロをボタンに割り当てることで威力を発揮します。

やや面倒ではありますが、カスタマイズを覚える為には避けて通れない道でもあります。

ということで、今回はそんなコマンドマクロを実際ボタンに割り当てるやり方について説明をしたいと思います。


■新しいコマンドを作成

オートキャド(AutoCAD)でカスタマイズをする際には、まず「ユーザインタフェースをカスタマイズ」を呼び出すところからスタートします。

ユーザインターフェースの呼び出し

ツールメニュー「ツール」から「カスタマイズ」内にある「インタフェース」をクリックして呼び出します。

このカスタマイズ画面の左下に「コマンド一覧」という項目があって、その中に「新しいコマンドを作成」というボタンがあります。

ユーザインターフェースの左下

これをクリックすると、ひとまず「コマンド1」という名前のコマンドが自動的に作成されます。

新しいコマンドが作成された

ちなみに、自動的に作成されるコマンドの名前は、オートキャド(AutoCAD)のバージョンによって違うかも知れません。

作成された新しいコマンドをクリックすると、画面の右側にコマンドの詳細情報が表示されます。

新しいコマンドの中身

そこには以下のような項目の情報が並んでいます。

・コマンド名

・説明

・コマンド表示名

・マクロ

・ボタンイメージ

今さっき作成したばかりのコマンドなので、コマンド名に「コマンド1」とあるだけで、後は何もない空っぽ状態になっています。

これらの項目に情報を入れ込む事によって、自分で考えたオリジナルのボタンが作成出来る訳です。

次回はこの「コマンド1」に、実際に情報を入力する手順を紹介します。