さて……
前回は一般的なオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の価格が、かなりの高額であるという話題に触れてみました。
まあ確かに５０万円は高いですよね。
私はオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）を毎日仕事で使っていて、非常に便利なツールだと感じています。
もう手放せないツールだとも思いますけど、それでもやはり５０万円を安いとは感じません。
私は会社勤めをしている立場ですから、基本的には会社がオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）を購入してくれます。
しかしもし独立してフリーでやっていこうと考えた時には、少なくとも１本は自腹で買う必要がある訳です。
なかなかの出費ですよね、これは。
ただ、自分がお金を稼ぐ為のツールを「高い」と感じている程度のレベルでは、フリーで食べていくことなど出来ないでしょうけどね。
という事で、今回はオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）の価格について、もう少し考えてみることにします。
確かに高い価格であることに間違いはありませんけど、昔に比べれば恵まれている、というような話です。
■確かに高いソフトだけど
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）は確かに高額ソフトではありますけど、それが必要であれば買うしかありません。
後はそのツールにどれだけの価値を感じ、プロとしてどこまでお金を出す気になるかだけの話です。
５０万円を高いと感じたら買わないという選択肢を選ぶだけで、その場合はフリーソフトのＣＡＤを使うことになります。
それが果たして便利なのかどうかは分かりませんけど、支払う金額を出来るだけ少なくするという選択肢も存在します。
フリーソフトでは不便で仕事にならない、と感じるのであれば、やはり高額であっても５０万円を支払う気持ちになるかも知れません。
オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）は昔の某ブラウザのように、強制的にインストールされる類のソフトではありません。
だから使うのもユーザーの自由ですし、高いからという理由で使わないことにするのもユーザーの自由。
用意された機能に見合う金額設定だと感じる方だけが、そのソフトにお金を支払えば良いんです。
個人的には先ほど「安くは感じない」と書きましたが、それでもプロが使うツールなので、ある程度は仕方がないと思っています。
もちろん独立した場合には、躊躇うことなくオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）を購入するでしょう。
斧を持たない木こりに仕事が回ってこないのと同じで、オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）を持たない図面屋に頼む仕事などありませんからね。
■昔のＣＡＤは超高価
しつこいくらいに「オートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）は高い」という話を繰り返して来ましたが……
別に私はオートキャド（ＡｕｔｏＣＡＤ）のことを嫌いな訳ではなく、一般的に高額だという話をしたかっただけです。
それでも、その価格は昔に比べればずいぶん安くなりました。
昔はパソコン自体が高額商品だったこともあって、ＣＡＤを使える環境を整えるには相当な金額が必要になったんです。
もうそれこそ１００万円とか２００万円とかの世界です。
ＣＡＤシステムを自分で買うことなどあまり選択肢になくて、ほぼ迷わずにリースを組んでいた時代もありました。
懐かしいなぁ、と、少し遠い目になりそうです。
まあここでわざわざ石器時代のような昔の話をしても、ただ単に懐かしいだけの話では意味がないですけど。
それでも今の状況がどれだけ恵まれているかを知っておくのは、決して無駄な事ではないと考えています。
２００万円かけて揃えたＣＡＤを使って線を引く訳ですけど、線を引くスピードがまた遅かったり。
まあ色々と問題のあるＣＡＤでした。
それに比べれば、今は高いと言っても５０万円前後で高性能なＣＡＤが使えるのだから、恵まれているんじゃないかと思います。
