マウスの追加ボタン例

オートキャド(AutoCAD)の操作方法として、ショートカットキーの特徴について今まで色々と説明してきました。

自分で色々とコマンドを作れる拡張性の高さと、キーボード入力による操作スピードの速さ。

ショートカットキーはこのバランスが良いので、実際の業務でもかなり重宝するやり方ではないかと思います。

あんまり無茶な組み合わせのショートカットキーを使おうとすると、小指が痛くなってしまうのがネック。

特に女性は手がそれほど大きくない場合が多いですから、「Ctrl」キーと同時に押せるキーには限度があります。

男性だって一回りくらい手が大きいだけなので、何も女性よりも倍以上のキーを押せる訳ではありません。

どちらも多少の差があったとしても、押せるキーの組み合わせに限界があることに変わりはないんです。

そうした物理的な限界をどうすれば良いのか?

ちょっと大げさな表現になってしまいましたが、今回はそのあたりについてもう少しじっくり考えてみることにします。


■仕事も大事だけど

ショートカットキーでは、同時に押すことが出来るキーの組み合わせに限界があります。

私の場合はどうかというと、左手の小指で「Ctrl」キーを押して、左手の人差し指で「T」でもう精一杯。

左手の親指で押せばもう少し遠くまで押せるんですけど、そうすると手の角度がおかしな状態になって苦しいです。

もっと長い指が欲しかった……とか思いますけど、今さら変えられないことを望んだって意味がないですよね。

ショートカットキーを上手に活用すると、オートキャド(AutoCAD)の操作が早くなる。

これは確かに事実なんですけど、押しにくいキーの組み合わせを連発すると、手を酷使して腱鞘炎になってしまいそう

仕事の効率化を図るために自分の体を壊してしまう、というのは、ちょっと本末転倒じゃないかと思います。

仕事も大事だけど、それ以上に自分の体が大事ですよね。

仕事は探せばいくつか見つかりますけど、自分の体は1つしかないですから、仕事の為に体を壊すのは割に合いません。

こうした価値観は人によって違うので、私の価値観を押し付けるつもりは全然ありません。

だけど、体は大事だというのは誰でも同じですよね。

今回は地味だけどちょっとした小技を紹介、ということで、ショートカットキーの押しにくさを解消する提案をしてみます。

 

■マウスという選択肢

ショートカットキーの難しい組み合わせ、例えば「Ctrl+7」とか、一般的なサイズの手では厳しい状況をどう改善すれば良いのか。

まあそもそも「使わない」という選択肢もありますけど、どうしてもたくさんショートカットキーがあって使いたい場合もあります。

そんな場合には、マウスの追加ボタンを「Ctrl」キーに割り当てると、押しにくさはあっという間に解決します。

マウスの追加ボタンというのは、下図の「戻る」とか「進む」と書かれている部分のボタンです。

 

マウスの追加ボタン例

 

マウスは基本的に右手で操作しますから、右手でマウスの追加ボタンを押しながら、左手で好きな文字を押す。

これでどんな位置にある文字でも簡単に押すことが出来て、無理な体勢にならずに手にやさしいです。

多少問題があるとすれば、マウスの追加ボタンを押しながらキー入力というやり方に慣れてないという点だけ。

実際に試してみるとよく分かりますが、このやり方に慣れるまでは全然操作が遅くなってしまいます。

えーっと「Ctrl」キーを割り当ててるのがこのボタンだから、まずはコレを押して、それから「C」か。

みたいな感じで、最初は操作の効率化とは全然かけ離れた世界で苦戦することになってしまいます。

慣れるまで我慢して使い続けるか、それともショートカットキーの数を絞って押しやすい場所だけ使うか。

これはオートキャド(AutoCAD)ユーザー各自が、出来るだけやりやすい方法を判断するしかありません。

が、一度試してみる価値はあるんじゃないかと思いますよ。